化学製品を効率的に製造する技術
ダウは、精製エチレンオキサイド、エチレンオキサイド(EO)およびエチレングリコール(EG)、オキソアルコール、精製テレフタル酸(PTA)を製造するプロセス技術を提供しています。各プロセスのライセンスを取得したお客様は、プロセスの最適化、プラントの生産性調査、プラントの改修、ダウ担当者による技術サポート(リモートおよびオンサイト)など、さまざまなエンジニアリングサービスをご利用いただけます。
EO/EG製造
ダウのMETEOR™ EO/EG技術により、精製EO、EGを単体で製造、または統合プロセスとして精製EOとEGの製造が可能となります。METEOR™とは、Most Effective Technology for Ethylene Oxide Reaction(エチレンオキサイド反応に最も効果的な技術)の意味を持つプロセスです。これは1つの設計に簡易性、安全性および卓越した触媒技術を併せ持つことから市場勢力図に大きな影響を与えました。
- 主要装置を最大20%削減
- プロットプランの規模を最大40%削減
- 制御弁を最大50%削減
- 流量検出器を最大40%削減、安全弁を最大30%削減
ダウのEO専用プロセスであるMETEOR™ HEXTEOではEO誘導体の製造を行い、反応装置で製造されたEOの99%以上を高純度EOとして回収します。
リソース
オキソアルコール製造
ダウの低圧LP OxoSM技術は、オレフィンからオキソアルコールを製造する世界有数のプロセスです。このプロセスでは原料から高収率で製造することができ、CAPEX(資本的支出)、エネルギー利用および環境に与える影響を低減します。また、LP OxoSM技術はさまざまな原料に適合しており、各種製品を業界動向に従って広範かつ柔軟に製造できます。
実績あるこの技術は、全世界で過去40年間にライセンスされたオキソアルコール製造の大部分で使われました。また、現在15カ国で55件のプロジェクトに採用されています。さらにLP OxoSM技術は、Kirkpatrick Chemical Engineering Awardを受賞しています。オキソ製造プロセスで使用するNORMAX™ CatalystについてもR&D 100 Awardを受賞しています。ダウとJohnson Matthey Davy Technologies Limitedは、柔軟性の高いLP OxoSMの技術革新に引き続き取り組んでいます。
LP OxoSM技術が用いられた製品:
- 2-エチルヘキサノール(2EH)(コーティング剤および可塑剤用途向け)
- ブタノール(コーティング剤、接着剤、溶剤用途および誘導体製造向け)
- 混合ブタノール(燃料用途向け)
- オクタノール(C8)(ブロック共重合体向け)
- アルデヒド(オキソ酸(C7-C9)向け)
- 高分子量可塑剤アルコール(イソノニルアルコール(INA)向けC9、2-プロピルヘプタノール(2-PH)向けC10など)
- 洗剤アルコール(C11-C14)
C7-C9オキソ酸の製造技術も、ダウから提供可能です。
リソース
精製テレフタル酸(PTA)の製造
COMPRESS™精製テレフタル酸(PTA)技術は、ダウとJohnson Matthey Davy Technologies Limitedが共同でライセンスを供与し、従来の化学プロセスと圧力ろ過、溶剤回収、水リサイクル統合プロセスの画期的な組み合わせによってPTAを製造する最新プロセスです。通常、このプロセスはポリエステル樹脂の製造に用いられ、次の結果が得られます。
- 投資費用を最大15%削減、プロセス負荷を最大25%削減
- エネルギー/水の消費量削減により、運用費用を最大20%削減
- 大気または河川/海洋への放出が少ないため、環境に与える影響を最小限に抑制
この技術は、プラントの改修にもご利用可能です。
SM LP OxoはThe Dow Chemical Company(「ダウ」)またはダウ関連会社の商標です。